ワッペンの適正に関して

刺繍ワッペン

プリントワッペン

よくご質問を頂く内容として「ワッペンの向き・不向き」がございます。
「どちらにしたら良いのか」というのは漠然としており、なかなかイメージがつきづらい故だと思います
「ご予算」・「デザインの再現性」・「軽量・フィット感」・「お好み」・「納期」
などございますので、制作サイドとしては良し悪しについてはなかなか一概には言えないです。

が、刺繍ワッペン・プリントワッペン双方に「特徴」・「向き・不向き」がありますのでそれらの情報を中心に以下にまとめてみました。

制作考案・計画の一助になれば幸いです。


▶項目
刺繍ワッペンプリントワッペン
得意・不得意価格的(単価)
価格的(データ料)納期の違い

▶刺繍ワッペン

ベースとなるワッペン生地を土台として、デザイン部分と外周フチを糸で縫う表現となります。
デザインを糸で縫う表現ですから、

「適度なふっくら感」、「糸の流れ」、「重ね」により、動きがあり表情豊か。

刺繍ならではのあったかさもあり、きわめて高級感あるオリジナルワッペンとなります。
「作品への愛着」がより強く継続的に感じられるのは「刺繍ワッペン」なのではないか、と感じています。

経年・使用により、徐々にクッタリしてくる、馴染んでくる。
作品に糸ならではの動きがある。

が、理由かもしれません。


▶プリントワッペン

ベースとなる生地にデザイン部分をプリント加工し、外周フチは糸で縫う表現です。
プリント加工は昇華転写プリント(サブリックス)によるもので、

「小サイズ文字」、「細文字」、「超多色」、「グラデーション」、「カラー再現性」

など、表現能力に非常に優れた、上質感あるオリジナルワッペンです。
また【適度に軽量】であるが故、ドライポロシャツの袖口やサッカーユニフォームなどに適した、優れたフィット感も特徴です。
刺繍ワッペンと比較するとプリントである故、フラットな質感・印象となりますが。

極めてデザインの細部再現性・綺麗目(上品)・軽量に仕上がるのは大きな強みでもあります。
反面、刺繍のようなふっくら感・動きの要素はございません。

特に再現性を最重要視する、「スポンサーワッペン」・「グラデーションカラー」のワッペン制作においては、強力な効果を発揮します。


▶得意・不得意

刺繍ワッペンの特徴まとめ
糸による表現ならでは、適度なボリューム感と糸の流れによる動きある作品製作が可能
やはり「刺繍ならではのグレード感がある」のは絶対的です。
やや立体的であることから、高級感があり、経年・使用感による愛着がわきやすい
メタリックカラー(金糸・銀糸・アルミカラー)の表現も可能
極小・極細サイズの文字やパーツ縫いが不得手。
仕上がりがやや粗くなります。
グラデーション・ぼかし・超多色・極小・極細表現は制作できない
(糸で縫う加工方法の為)
色数が多かったり(7色以上)、構造が複雑だと単価が上がる
(縫い時間が長い為)


サイズ:60mm円形

サイズ:30×50mm

プリントワッペンの特徴まとめ
外周フチを除き、プリント加工による制作手法の為、フラットな質感。適度に柔らかく、軽量。フィット感に優れます。
小サイズ文字・パーツも制作可能
(生地はサブリックスサテン・サブリックスブレードの場合)
超多色の製作も製作可能
グラデーション・ぼかしの表現が可能
写真や、写真とロゴのミックス等も可能。
多色でも単価が安い。多色・複雑でも短納期制作が可能。
illustrator(完全版下)のご入稿で、型代無料。
刺繍のようなボリューム感・動きの要素はない。
メタリックカラーは表現できない
ネオンカラーは表現できない。


▶価格的(単価)

色数が多い・構造が複雑な作品
刺繍ワッペンは「色数が増える」「構造が複雑になる」と単価が上昇します。
これは刺繍制作において「針数」(1枚を縫い上げるのに必要な制作時間)によるものとなります。

複雑になるほど縫い時間は長くなる
多色になるほど制作時間が長くなる





作品グレードとしてはインパクト溢れる作品が仕上がります。
反面、プリントワッペンは色数の制限はなく、またデザインが複雑であっても制作時間に影響がない為、単価は1色でも多色であっても変わらないです。

ご予算重視のお客様におきまして「7色以上」をご希望の場合、弊社としましてはプリントワッペンでの制作を推奨しております。

色数と複雑度がシンプルな作品
どこまでもケースバイケースではありますが。
シンプルな作品の場合、刺繍ワッペンでもプリントワッペンでも価格はあまり変わらないです。
特に「単色の文字」「極シンプルなロゴ」は【同じ単価】であることが多いです。


▶価格的(データ料(型代))

■刺繍ワッペンの型代■
刺繍での制作の場合、そのロゴは「刺繍データ」として生成いたします。
このデータは平面的なロゴとは異なり、【糸の流れ】【重ね】【つなぎ】を職人がマニュアル操作で作り上げる、刺繍専用のデータとなります。

よって入稿形式がillustratorであっても高解像度のjpgでも型代は変わらないです。
(編集作業内容は同じ為)
初回型代 : 1デザイン¥3300~¥7700目安
※デザイン構造・入稿状態によって価格は変わります。
1デザイン30枚以上の制作ご依頼で型代無料となるケースが多い。
30枚以上であっても、「デザイン複雑」・「手描きのラフ案」・「画像が低解像度である」場合、有料となるケースもございます。


■プリントワッペンの型代■
プリントワッペンの制作における型代は刺繍ワッペンとは異なります。
制作枚数を問わず、【編集不要のaiデータ(完全版下)】をご入稿の場合は、型代は無料です。

【ワッペン単価×枚数+送料等の諸経費】のみのご請求となります。
【高解像度】の画像等でも、そのままプリント出力できるレベルのものである場合、型代無料となるケースもあります。
「デザインの編集」が必要であったり、「手描き・ラフ案」、「低解像度の画像」の場合は初回型代が発生します。
料金は初回型代:¥3300~¥8800がメイン相場ですが、編集難易度により料金は大幅に異なります。
ご入稿データ確認後のお見積りとなります。


▶納期の違い

シンプルなデザインのワッペンの場合
色数が少なく、構造もシンプルなオリジナルワッペンの制作の場合、「刺繍ワッペン」でも「プリントワッペン」でも納期はほぼ同じで、比較的短納期で製作することが可能です。


多色や複雑なデザインの場合
構造が複雑なデザインの場合、刺繍ワッペンは相応の生産日数がかかることが多いです
これは先述の「針数」(1枚あたりの制作時間)が強く影響しております。
ただ配布日ご都合や大会スケジュールが差し迫ったケースなど、お急ぎのケースなどもあるでしょう。

だけど安っぽい、低品質のものでは困る。

その場合は弊社プリントワッペンの制作をぜひご検討ください。
aiデータをお持ちであれば尚更です。

企業様・店舗様、ゴルフスポンサーワッペン・レース大会のチームワッペン・配布物において、多くのお客様にご満足いただけ、お役に立てております。

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